知識がなければ初期に気付くことができない
子どもが3歳の時に川崎病を発症してから5年経ちました。
この病気は一言で言うと全身の血管の炎症です。
川崎病を発症すると特有の症状が複数あらわれるのですが他の病気と判別するためにいくつ当てはまるかを確認することが必要になります。
主な症状は下記の6つと言われていてそのうち5つ以上があてはまれば川崎病と診断されます。
- 5日以上の発熱
- 両眼の充血
- いちご舌
- 手足が赤くなる(BCGのあとが赤くなる)
- 発疹
- 首のリンパ節の腫れ
症状が5つ未満だからといって油断しないこと
先ほど書いたとおり5つ以上症状があてはまればすぐに対処することができるのですがうちの子の場合は5つ以上の症状を同時に発症するといったものではなく時間の経過とともに症状が増えていくというかんじでした。
入院までの経過 はまず初日に小児科で診てもらった時の症状は高熱だけだったのでただの風邪診断で解熱剤をもらいました。
解熱剤の効果で一度熱は引いたものの2日目にまた上昇 。
3日目には別の小児科の先生に診てもらいましたが風邪ではないかという診断でした。
しかし4日目には両眼が充血し、立って歩くことができない状態になりました。
この時になって私達もようやく川崎病ではないかと疑い始めましたが症状が5つ以上ではないので確信が持てませんでした。
しかし異常な状態のため5日目に再度前回と同じ小児科で診てもらったところ背中に発疹があらわれていました。
高熱、眼の充血、発疹の3つの症状だったので先生も判断が難しそうでしたがとりあえず大病院に紹介状を書くのでそちらにすぐ行ってみて下さいとのこと。
あわててそちらに行ってみるとまず胸部のレントゲンを撮ることになりました。そして小児科担当の先生から手足の赤みとBCGのあとが赤く腫れていることを指摘され川崎病の可能性が高いこと、発症からすでに5日目であることから即入院して免疫グロブリンを投与したほうがいいとのことでした。
免疫グロブリンの単独投与か免疫グロブリンとアスピリンの併用投与かどちらか選択できるとのことだったので悩みましたが先生の見解はどちらでもよいとのことだったので単独投与を選びました。
なぜ即入院になったかというと川崎病の治療は時間との戦いで発症から10日以上経過してしまうと冠動脈瘤という後遺症があらわれるリスクが高くなるためでした。
この病気の恐ろしいところは冠動脈瘤ができてしまっていても一定以上時間が経過すると表面上は 何事もなかったように回復してしまうことにあるようです。
私の子どものように症状が5つ未満でも徐々に悪化していく場合は不全型川崎病として治療にとりかかってもらえるケースもあるので疑わしい時は様子を見守るのではなく積極的に複数の医療機関を受診して複数の医師から判断してもらうことを強くおススメします。
川崎病は医師にとっても判断が難しい病気らしいので治療が遅れてしまうこともあるそうです。
治療が遅れて冠動脈瘤ができてしまうことを防ぐにはやはり保護者の迅速な行動にかかっていると感じました。
主治医と相談して定期的に必ず受診すること
幼少期の冠動脈瘤を見逃すと何年も経ってから心筋梗塞になってしまうという大きなリスクを抱えてしまうため川崎病を発症した後は定期的に受診して心臓の検査をして下さいと言われました。
発症から2~3年経過すると病気にかかったことさえ忘れてしまいそうになりますが冠動脈瘤は死に至る病気なのでカレンダーに前もって書き込むなどして必ず検査を受けたほうがよいでしょう。
実際私も忘れそうになった年もありましたがなんとか5年間定期的に検査を受けて異常がないことを確認できました。
発症から今までお世話になった方々には本当に感謝しています。
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